～代表者プロフィール～

宿舎から一軒家に引っ越して…ジャーマンポインター系のMIX の子犬と出会い、念願の愛犬との生活が始まった。

４０Kg 近くまで成長した男の子の名はポニー。

子馬の様に大きくなあれと父が名付けてくれた。

当時8 歳の私は学校から帰るとポニーの所へ一目散に走っていってずっとお話をしていた。給食のパンを一緒に食べながら学校であったことや将来の夢についてなど何でも話した。この頃は獣医になる夢をずっと語っていたなぁ。ポニーはお留守番中の出来事をおもしろ可笑しく伝えてくれた。

ご飯をあげる時も食べ終わるまで一緒にいて30分以上は外でお話をしていた。

家族が帰宅すると私の姿が見えず、必死で探したらポニーのハウスの中で一緒に熟睡していた。という笑い話を今でも語られる。

小学生の頃、忠犬ハチ公の話を知って、ポニーにお話の内容を教えてあげたら、次の日、鎖をはずして通学用のバス停まで送ってくれて、下校時にバス停まで迎えに来てくれたことがあった。

その時にバス停のご近所の方が

「この子は他のバスに見向きもせずじっと座って待っていてね、お譲ちゃんの乗ったバスが入ってくると尻尾を振って動いたんだよ。」

「お譲ちゃんの犬だったんだね。この子は本当に賢いなぁ。こんな犬がいるんだね。感心したよ。この子を大事にするんだよ。」

と言ってくださったことがあった。

この光景は今でもはっきりと覚えている。

ポニーは嬉しそうにおばあさまにお礼を言って、「さあ帰ろう！」と言って満面の笑みで私を見上げ胸を張って歩き出した。おばあさまもいつまでも手を振り見送ってくれた。

ポニーとの出逢いがなければ私の能力は消えていたかもしれない。

子供の頃、私が普通に動物たちとおしゃべりすることを不思議に思う人がいなかった。　家族も友人も、そして動物たちも、ごく自然に受け入れてくれていたから。今思えば、とても有り難い環境で育ったことに感謝している。

　本格的に犬に関わる仕事を始めた数年前、あるご家庭に訪問レッスンに伺って、何気なくわんちゃんのことばを伝えたときに、ご家族から思いもよらぬ言葉が返ってきた。

「三井さんはハイジですね！」

えっハイジって、私そんなに天真爛漫ですか？

「あははっアルプスの少女ハイジではないですよ。」

「動物と話せる人でハイジという方がいるのです。」

「三井さんは犬の言葉が分かるのでしょう！」

えっ皆さんは分からないのですか？

「普通わからないですよ！いやぁ、こんな近くにハイジがいたなんて。TV に応募しようかと思っていたから嬉しい。」

私は今まで皆さんも普通に分かるものだと思っていました。

「ハイジもそんなことを言っていましたよ！」

「三井さんは徳島のハイジです！」

状況が分からず信じられない私に、ご家族は某番組に出演している動画を見せてくれた。

この時…初めてハイジの存在を知った。アニマルコミュニケーターの存在も知った。とても衝撃的だった。

そういえば、「三井さんって、犬と普通に話すよね！」と時々言われていたことを思い出した。「普通に話すよ！」と答えながら不思議なこと聞くなぁと思うだけだった。

まさか動物たちと話せることが、とても珍しい能力であることなどと思いもしなかったからだ。